毎日を楽しめる人の考え方

樺沢紫苑先生と言えばYouTubeでも有名な方ですが、私も例に漏れず、樺沢先生の事はYouTube動画を拝聴するようになってから知り、それをキッカケにまずは樺沢先生の著書である「行動最適化大全」を読んだ後、さらに樺沢先生の著書に興味を持った時に丁度販売されたのが「毎日を楽しめる人の考え方」だったのでスグにアマゾンで購入して読んでみました。

著書を読んでみると、私自身が普段から信条としている「もっともっと仕事は楽しくやりましょうよ」とか「仕事よりも遊びが大事」みたいな事が真面目に語られていて共感できることばかりだったので、ぜひ皆さんにも読んで頂きたく、ここで紹介致します。

「仕事ファースト」から「遊びファースト」へシフトチェンジしよう

これが結論、と言いたいところですが、これは表表紙の裏に書かれている言葉です。

平日は遅くまで残業、それでも間に合わずに土日は持ち帰り仕事、なんて言うのは言語道断で、やはり仕事と遊び(自分の自由な時間と言ってもいいかもしれません)のバランスが大事、どちらが欠けてしまってもストレスが溜まっていく一方なのではないでしょうか。

仕事が面白くて仕様がないという方も中にはいらっしゃいますので、全ての人が遊びファーストになる必要は無いと思いますが、やはり遊びの予定(家族と出かける予定や趣味を楽しむ予定)などがあった方が、なるべく残業せずに仕事を終わらせようという気持ちも出てきて、仕事もメリハリをもって効率よく頑張れますよね。

5人に1人が、趣味がない?

以下は著者の樺沢先生がご自身のツイッターで「趣味」や「楽しいこと」に関するアンケートを取ったもので、899票中、20.6%もの人が趣味がないと回答しているそうです(・・;

私自身の趣味は読書、適度なエクササイズ(筋トレ、軽めのヨガ、ジョギング)、自転車(ロードバイク)で長距離ツーリング、温泉、毎日の妻との晩酌や妻との外食、朝の掃除など、平日だけでなく土日でさえもいつも時間が足りないと思うぐらいやりたい事が多いので、「趣味がない」とか「やりたいことが無い」「楽しいことがない」というのを聞いてちょっとビックリしてしまいました。

樺沢紫苑、趣味や楽しいことに関するアンケート結果

人生は楽しむためにある」が樺沢先生の持論だそうでが、それは私も全く同感で、せっかくこの世に生まれてきわけですから、つまらない人生を送るよりかは楽しい人生を送りたいですよね。

日本人にこそ遊びが必要

第一章では、「遊びについて」、「日本人はなぜ堂々と休みがとれないのか」、「日本人と欧米人の仕事の認識の違い」などについて言及されています。

「毎日を楽しめる人の考え方」の本の中では、家事や入浴や睡眠、筋トレなど、「仕事以外の楽しい活動=遊び」と捉えているので「遊び」の範囲がかなり広くなっています。

が、私もそれは多いに賛成でして、そう考えると仕事以外の時間はすべて楽しい活動として捉えられるのではないでしょうか。

そうは言っても、仕事が全てつまらないモノと言うわけではありませんので・・・

私の場合は今の会社でバックオフィス全般の業務を担当させてもらっていまして、今は社員満足度の向上やワークライフバランスの向上のために、就業規則や制度の改定なども提案・修正などもできるような立場で仕事しているので、「毎日を楽しめる人の考え方」の中で書かれているようなことを啓蒙していくのも私の仕事の一つになっているので、仕事は仕事で充実していて日々楽しませてもらっています。

なので、サザエさん症候群のように日曜日の夕方になると月曜日に会社に行くことを思い出して憂鬱になるというような症状は一切ありません。

また、私も例に漏れず有給休暇はあまり取れないタイプの会社を転職してきたのですが、いま勤めている会社は外資系という事と、やるべき事さえこなしていればいつ有給休暇をとっても構わないと上司が言ってくれているので、いま勤めている会社では有給休暇は取りやすくなっています。

「遊ぶ」「楽しむ」の5つの効果

第二章では、遊びがもたらす5つのメリットという事で以下が挙げられています。

  • 創造性が鍛えられる
  • 様々な仕事力のアップ
  • チャレンジ力が養われる
  • 心と身体の健康
  • 幸せになる

遊びをすることで、創造性が沸き、

それぞれ詳しくは「毎日を楽しめる人の考え方」を読んでください。

職場のコミュニケーションについてとても良いことが書かれているので一部場抜粋いたしますと、

~抜粋ここから~

職場の人間関係は無理に良くしようとせず、アフター5に趣味サークルやコミュニティに参加し、職場以外の人間関係を充実させ、豊かにしていく、そして、不特定多数の人と会うことで、コミュニケーション力を鍛えていく。結果として、職場の人間関係にも変化が現れるのです。

~抜粋ここまで~

私もこれは人事的な仕事をしている部分から感じていまして、会社の人全てが仲が良いなどという事はまずありえない事なので、そうであればある程度は妥協してそこに多くを求めるのではなく、会社以外のコミュニティに参加してコミュニケーション機会を作るというのも一つの考え方になるのではないでしょうか。

今ではオンラインサロンを始め沢山のコミュニティがありますので、是非そういった環境に身を投げてみるのも知り合いや見識を広める良い機会になると思います。

楽しみながら自己成長

第三章は、「良い遊び方」「悪い遊び方」という視点で樺沢先生なりの遊びに関する見解が述べられています。

その後に「遊びの効果を最大化させる6つの掛け算」というものが解説されているのですが、どれも参考になりますね。

  • 遊び×アウトプット ~遊びながら成長する方法~
  • 遊び×リラックス ~副交感神経で心身をしっかり休める方法~
  • 遊び×一緒に ~オキシトシンの力で幸福になる方法~
  • 遊び×時間術 ~遊ぶために時間を効率的に使う方法~
  • 遊び×チャレンジ ~楽しみながら自信を身につける方法~
  • 遊び×運動 ~楽しみながら心身を健康にする方法~

どれもとても興味深く参考になることが多く書かれているので、詳しくは、ぜひ実際に「毎日を楽しめる人の考え方」を手に取って読んでみてください。

脳が活性化する8つの遊びの極意

第四章では、「遊び方を工夫すれば脳の力がブーストする!」と題して、樺沢先生流の遊び術の応用編として、以下の8つのコツが挙げられています。

1.感動する(感動体験は脳の回路を新たに作り出す)

映画を観たり、音楽を聴いたり、本を読んだり、ドラマを観たり、普段から感動体験をしていますか?

最近だと私が感動したのは映画「トップガンマーヴェリック」、還暦を迎えたトムクルーズ主演の映画ですが、男性の私から見てもトムクルーズはカッコ良かったですね。

それと、これも最近YouTubeでライブ映像などの配信が解禁されたコールド・プレイの楽曲。

これが無料で聴けるなんてあり得ないと言うぐらい、コールド・プレイの楽曲だけでなく、それを無料で聴けることに感動してしまいますよね。

ちなみに私が毎朝必ず聴いているのが、吉田裕史氏の指揮によるドヴォルザーク交響曲9番「新世界より」、この曲は人の人生を語っているような曲調で演奏され、嘘ではなく毎朝聴いても本当に飽きない素晴らしい曲だと思います。

一度騙されたと思って聴いてみてください。

吉田裕史氏の指揮によるドヴォルザーク交響曲9番「新世界より」

2.没入する(能動的娯楽が集中状態を作り出す)

ついつい時間を忘れてしまうほど、何か没頭しているものはありますか?

趣味に没頭するだけでもストレス発散になりますし、マインドフルネスの向上にも繋がりますよね。

3.工夫する(「ちょい足し」で創意工夫を楽しめる)

カップラーメンの事例が面白いですよ

4.お金をかけない(ちょっとした挑戦で「楽しい」を作り出す)

お金や時間がかかってしまうとそれだけでもできない理由になってしまうので、お金をかけない工夫も必要だと思います。本の中で書かれているプチ贅沢で楽しむという発想は面白いですよね。

~「毎日を楽しめる人の考え方」より抜粋~

『人生を豊かに、幸せに生きるには、「年に一回の海外旅行」よりも、「毎日の生活の中の小さな楽しみ」のほうがようほど重要なのです。』

~抜粋ここまで~

5.集う(コミュニティを活用して孤独を解消する)

やはり人間一人ではつまらないモノ。でも会社の人間関係はつまらないし・・・

と言う方は、コミュニティ活動に参加して趣味や目標の合う仲間を作ることもお勧めの一つではないでしょうか。

コミュニティでは元々、同じ趣味や目標を持った人が自然と集まってくるので、話しも合いやすいですし当然仲間も作りやすい、となりますよね。

・コミュニティであれば今は探せば色々、

・オンラインサロン

・オンライン同好会

・ツイッター仲間

・スボーツクラブ

・朝活コミュニティ

・読書会や勉強会のコミュニティ

・ビジネススクール

・カルチャースクールなど、

ちょっとの行動で、しかもオンラインでも随分と活動範囲や仲間は広がると思いますし、会社とは無関係の利害関係のない人達と仲間になれるので、ストレスなく活動していけるのではないでしょうか。

※パートナーを探すなら、婚活よりコミュ活(樺沢先生曰く)

婚活に必死になっている方をよく見かけますが、婚活となるとお互い相手に良く見せようとするバイアスが働いて、素の状態で接することができないことの方が多いような気がします。

が、コミュニティ活動であれば、そもそも同じ趣味や何かを楽しむために集まってきている人ばかりなので、そこで出会った人なら会話も自然、気が付いたら恋愛感情が生まれていた、という自然な流れのままの恋愛につながる可能性もあるので、一石二鳥かもしれないですよね。

6.制限する

世の中には、ゲーム依存症・アルコール依存症・ギャンブル依存症・ネット依存症・スマホ依存症など、実際にそのような依存症になってしまっている人、だけでなくその予備軍も沢山いると言われているそうです。

ある程度ものごとに制限をかけて我慢して、家族との会話の時間やエクササイズをする時間などを作り、ゲーム依存やスマホ依存、あるいはそればかりに時間をかけるような生活にならないよう、気を付ける必要がありますよね。

7.歳をとっても遊ぶ

最近の研究では、リタイアはものすごく健康に悪く、認知症の発症リスクも高めてしまうことがわかっているそうです。

とは言うものの、定年退職をしてしまうと日々のルーティン活動だった仕事がなくなり、活動範囲が狭まってしまうのが現実。

定年退職後はなるべく、趣味や遊び、地域の趣味のサークルに参加するなどして、会話不足や運動不足、孤独を予防する努力が必要との事です。

リタイアしてしまったらテレビとお酒ぐらいしか楽しみがない、という人は認知症へ一直線となってしまいますので、気を付けてくださいね。

歳をとってからこそ意識して遊びましょう!

8.収入を得る

例えば、「毎日を楽しめる人の考え方」の著者である樺沢紫苑先生の場合ですと、

  • ブログでの情報配信
  • 書籍の出版
  • YouTubeでの情報配信とライブ配信

など楽しみながらコツコツと継続することでそれが収入に繋がってしまったという典型例で、遊びを収入にするこも可能だということを実践してくれているわかりやすいケースですよね。

樺沢先生曰く、「ネットビジネスはゲームみたいなもの」だそうですが、私ものそのような感じでブログやツイッターでの情報配信活動を楽しんでいきたいと思います。

「毎日を楽しめる人の考え方」を読めば、人生を楽しむキッカケが見つかるかもしれませんよ。

52歳になった私の楽しみ

ちなみに私の場合ですと、先にも書いたとおり読書や自転車、エクササイズ、妻と晩酌したりして夫婦二人で一緒に過ごす時間などが自分にとっての楽しみとなっていますが、以下で少し詳しくご紹介しますね。

読書

読書は、他の人の良質な経験や知見を、わずか2,000円~3,000円程度で購入して自分の経験として吸収して、自分の仕事や私生活、人生に役立てることができるわけですから、こんなに安い買い物かつ有意義なものはありませんよね。

エクササイズ(瞑想、軽めのヨガ、筋トレ、ジョギング、自転車など)

いずれもそうなのですが、瞑想、自宅でのヨガや筋トレ、ジョギングや自転車に乗っているときなどは、日頃の悩みを忘れさせてくれる貴重な時間なので、そのような時間を毎日は作れないにしても、せめて土日だけでもいいので1時間~2時間ぐらい作れれば、ストレス発散にも良い効果があると思います。

瞑想やヨガなどは毎日10分~15分もあればできることなので、意外とお勧めの簡単エクササイズではないでしょうか。

朝の掃除(掃除さえも趣味にしてしまえばいい)

集中して掃除することができれば、自己肯定感やマインドフルネスを高められる効果は抜群だと思います。

なので、朝の掃除を趣味の域に持ってきてしまえば、こんなに楽しくて気分が良いものはありませんよ。

私の場合だと、トイレ掃除や洗面掃除、食器洗いやシンク掃除などは、日々の日課になってしまいました。

何しろ、やり終わったあとの達成か、気分の良さは最高です。

夫婦共通の楽しみ(毎日の晩酌、寺社巡りと御朱印集め、年相応のデート)

夫婦共通の楽しみがあるだけでも人生楽しめる感は違いますよね。

我々夫婦の場合はたまたま、食べ物の好みも毎日のお酒飲みも温泉好きも観光空きも夫婦でピッタリ一致しているので、日常生活さえも妻と一緒に(今は子供達家族も一緒ですが)楽しめているので、夫婦間、あるいは家族関係でのストレスも全くありません。

また、最近の妻との共通の趣味は神社参り・寺社巡りと御朱印集め。

コロナ禍になる前の年に箱根の修善寺に行って初めて御朱印を買って以降、御朱印帳も買って各地の神社やお寺の御朱印を集めるようになったのですが、今ではお互い御朱印帳も二冊目となり、着実に訪問する神社やお寺の数も増えてきています。

多分、この寺社巡りと御朱印集め、さらに温泉巡りは、これからお互いが天国に行くまでの夫婦共通の趣味になると思います。

それと最近だと、五年ぶりにディズニーランドに夫婦で行ってきましたが、正確に言うと、家族で行くのは五年ぶり、夫婦二人で行くのは二十五年ぶりぐらいですが、付き合い始めのカップルのように初心を思い出して、パーク内の乗り物や食事を楽しむことができました。

以前はお酒の提供はディズニーシーだけでしたが、今ではディズニーランドでもお酒を飲めるようになったので、我々夫婦のように50歳を過ぎた夫婦でも充分に楽しめるデートスポットなのではないでしょうか。