「苦手なタイプを攻略するソーシャルスタイル仕事術~4つのタイプを見きわめれば誰とでもうまくやっていける~」(室伏順子著)を読み終えて、このような見方で職場の人達とコミュニケーションを取るようにすれば、社長も部長も上司も同僚も上手く対応することができて、誰とでもそつなく円滑に仕事を進めていけるようになれるのではないかと思いました。
人財育成コンサルタント・インストラクター・コーチなどの肩書をお持ちの室伏順子さんと言う方が書かれた本で、戦国武将の織田信長・明智光秀・豊臣秀吉・徳川家康を例に挙げ、ドライバー(織田信長タイプ)、アナリティカル(明智光秀タイプ)、エクスプレッシブ(豊臣秀吉タイプ)、エミアブル(徳川家康タイプ)の4つのソーシャルスタイルの特徴、および、それぞれのタイプがどのような人か、またどのように対応すれば良いか、会議の場では、相談の仕方は、報連相の仕方は、上手な仕事の頼み方、提案の仕方、メールの仕方、顧客訪問の際の使い方、さらにはチーム作りの際の考え方など、ビジネスシーンに合わせて解説をしてくれているので、仕事上スグに使えるノウハウ・考え方が詰まっています。
また、全て会話スタイルで書かれていてスラスラ読めて内容もスーッと入ってくるので、内容だけでなく、文章の書き方と言うか、モノの伝え方も学べる良書だと思います。
人事業務を担当している私にとっては参考になる事ばかりでした。
ソーシャルスタイルを使う3つのメリット
この本の冒頭でソーシャルスタイルを使う3つのメリットが書かれているので、それをそのまま引用させて頂きます
1.仕事の効率が高まる
ソーシャルスタイルの4つのスタイルに優劣はなく、それぞれが補い合う関係にあります。つまり、4スタイルが揃っている組織のほうが穴が無くなり強くなります。
どんなに仕事の能力を上げても、コミュニケーション能力を上げないと仕事の効率は充分に高まりません。
※私もそう思います
2.苦手なタイプを攻略できる
ソーシャルスタイルを意識して工夫すれば、苦手なタイプとも上手く、あるいはそれなりに、コミュニケーションがとれるようになります。
3.提案力・交渉力がアップする
相手に合わせることで、相手に満足感さえ与えながら、自分の考える望ましい方向にもっていくことができる。ソーシャルスタイルの対応力とは、そんな不思議な力なのです。
※変になんでも相手の言う事に合わせるという事ではなく、七つの習慣でいうところのwin-winな関係でコミュニケーションをとっていける、と言った感じでしょうか。
ソーシャルスタイル4つのタイプの特徴
ここで、ソーシャルスタイル4タイプのそれぞれの特徴について、本の中から簡単に引用します。更に詳しくは実際に本を手に取って読んで頂ければと思います。
ドライバー(織田信長タイプ)
ドライバーは、結果に向けて効率よく行動することを重視し、言いたいことを簡潔明瞭、単刀直入に表現するので、まわりを目的に向けて強く動かします。
アナリティカル(明智光秀タイプ)
アナリティカルは、時間をかけて慎重に物事を進めます。全体像(目的、目標、背景、詳細データ、納期、経営資源など)をすべて把握し、プロセスを重視して取り組みます。あらゆる選択肢を洗い出し、情報収集に時間をかけ、ロジカルにそれらを整理し、先々まで見据えてリスクが最少減になるよう充分に検討しつくそうとします。
エミアブル(徳川家康タイプ)
エミアブルの特徴は、人間関係を大切にし、信頼し協力しあって、和やかに物事を進めていこうとするところにあります。
エクスプレッシブ(豊臣秀吉タイプ)
エクスプレッシブの特徴は、チャレンジ精神旺盛で、考えや意見、発想、時々の感情など、忌憚(きたん)なく口にします。ビジョンや夢を語る事でエネルギーが活性化し、そのエネルギーでまわりを巻き込み、ゴールを共有して結果を出します。人を元気づけ、自分が中心になって楽しんで仕事を進めます。
ドライバー同様、競争状態になると、よりエネルギッシュに活動します。
※私は最初は自分がドライバー? いやエミアブル? いやエクスプレッシブ? と揺れていましたが、26頁から27頁の自己診断どおり、本を読み進めるうちにエクスプレッシブが主で、エミアブルが副で混ざったタイプなのかなーという認識でまとまりました。
自分のタイプがわかるだけでも充分面白い本だと思います。
とは言うものの、自分のタイプを理解することがこの本の目的ではありません。
ソーシャルスタイルの知識が本領を発揮するのは相手に合わせて自分のコミュニケーションを調整するところです
ソーシャルスタイルの4つのタイプを理解することで大事なことは、相手に合わせて自分のコミュニケーション方法を調整する、相手に満足感を与える点です。
対応力のポイントとして本では以下の2点が挙げられています。
- 相手の話し方に合わせる
- 相手のニーズに合わせる
相手に合わせて自分を冷静にコントロールすることで、議論や業務、ひいてはプロジェクトなども、より良い方向に進めていこうとする技術と言っても過言ではないかもしれません。
相手の言う一言で傷つくことが少なくなる
また、ソーシャルスタイルの4つの特徴を理解していれば、「あっ、あの人はアナリティカルなタイプの人だから、さっきの一言は何気なく言っていることなんだな」とか「ドライバーなタイプの社長からあんなキツイ事をメールでズバッと言われたけど、多分、本人は大して悪気もなくサラッと言っているだけなんだろうな」とか、余計な気を遣って心を擦り減らすことも少なくなると思います。
ソーシャルスタイルの考え方はマコなり社長も絶賛
ちなみに私がこのソーシャルスタイルを知ったキッカケは、プロミングスクールのテックキャンプを運営する株式会社divの社長でありユーチューバーでもあるマコなり社長がYouTube動画でソーシャルスタイルの活用の仕方について語っているのを見て興味を持ち、私もアマゾンでで探してみつかったのが「苦手なタイプを攻略するソーシャルスタイル仕事術~4つのタイプを見きわめれば誰とでもうまくやっていける~」(室伏順子著)という本だったので、この本をアマゾンで即買いして読んだ次第です。
ビジネスコミュニケーション能力をより高めたいと思っているビジネスパーソンの方は、ソーシャルスタイルの考え方を知っておいて損は無いと思います。
苦手なタイプを攻略するソーシャルスタイル仕事術
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