採用から約2年、仕事はできない(事務処理の遅さが許容範囲を超えている)、上司のいう事を聞かない、人からのアドバイスも聞かない、周りの社員のヤル気やモチベーションを下げまくる、相手によって態度を変える、などが当てはまるどうしようもないブラック社員に辞めていただく、という結論がようやく先週決定されました。
他の社員のモチベーションを下げる言動を繰り返すブラック社員
同じ部署の上司の方は当然手をこまねいていて、業務の仕方に対する注意をしても全く聞き入れない、半年経ったらこのぐらい、1年経ったらこのぐらいの業務はやって欲しいという要望を伝えても、「私は業務を絶えまなく行っていて毎日忙しい」と言ってその部署では一番残業が多く(しかし会社に貢献しているレベルとはお世辞にも言えない)、部署の中では仕事が一番遅くて残業は部署では一番多いという最悪の状態。
ディスカッションの場を設けて本人に色々と話す機会を与えても、人の話しを聞かずに自分の意見をただ述べるだけで、会話のキャッチボールというものができず、そもそもビジネスパーソン失格というような方なんですが、一体どうしたらいんでしょう・・・、と言った感じで同じ部署の社員だけでなく違う部署の社員まで困惑している状況が続いていました。
オマケに人事である私の所へ来て相談があると言うので話しを聞いてみたところ、上司への不満、会社の組織運営のやり方などに不満を述べるなど、会社や同僚への不満が沢山溜まっているらしく、人事業務を担当している私に限らず自分以外の他の社員の前でよくこんな不満を言えるな~、と逆に心配になってしまうぐらいのKYな方なんですが、そのような問題もあり社長に相談しようやく辞めて頂くことになった次第です。
私は今までに6回転職して、派遣契約での仕事も合わせれば合計10社ぐらいでの勤務経験がありますが、今回のようなメタ認知能力に欠ける、自分を第三者的な目線で見れない超KYな気の毒な人は初めて出会ったので、正直対応には困っていましたが、辞めて頂くにあたっては相当慎重に事を進めなければならないのかなーと想像しています。
ブラック社員の辞めさせ方
ただし、ここでスグに退職勧告を伝えたら弁護士とか労働基準監督署に速攻で相談に行ってしまいそうなわけのわからないタイプの方なので、これからは慎重に対応をしていかなればなりません。
とりあえず以下のウェブサイトを拝見しましたが、メールなどの致命的な証拠が残っているわけでは無いので、これからコツコツと辞めて頂くにあたっての記録を整えていかなければならないと思っています。
辞めさせたい社員がいる場合の会社の対応方法は2つ|咲くやこの花法律事務所
https://kigyobengo.com/media/useful/1535.html
辞めさせたい社員への対処法。解雇が難しくても穏便に辞めてもらうには?
https://kyoto.vbest.jp/columns/general_corporate/g_lp_corp/1491/
ブラック社員が辞めれば他の社員は大喜び
この件はまだ他の社員には伝えていないので内密にことを進めていますが、そのブラック社員が辞めれば、普段から嫌な思いをさせられていた社員、モチベーションを下げられていた社員(例えば私)が相当喜んでくれるはずなので、周りのヤル気ある社員のモチベーションは間違いなく上がるので、このブラック社員の退職に合わせて社員全員が一つにまとまってモチベーション高く仕事に取り組めるようになれば、コロナ禍で落ち込んだ業績も急回復するのではと、個人的にはとても期待しています。
最近ではダイバーシティという言葉は当たり前になりましたが、いくら個性を尊重すると言っても限度があり、コミュニケーション能力が異常に欠落している、周りの社員とチームワーク良く仕事をすることができない、周りの社員のモチベーションを下げるなど言語道断なわけでして、本当ならもっと早く退職勧告を出すべきだったなーと今さらになって後悔しています。
成長マインドセットと言う本を改めて読み直しました
吉田行宏氏が書かれた成長マインドセットという本には、自分自身の成長ということをテーマに、
そもそも成長とは何か?
成長を阻害する2つのブレーキ
成長を促進する2つのアクセル
7つの習慣で書かれている影響の輪と関心の輪
など、色々な人が集まるチームの中で、結局必要なのは自分の成長なんだ、という事が書かれていて、まずは自分が変われば相手も変わってくれるという理解をしたのですが、今回遭遇したブラック社員の方へはなかなか私の想い、社長や上司の想いが伝えられず、残念な人だったなーと思いました。
やっぱり出だしの採用は大事
また合わせて、考え方は人それぞれ、個性が合った方が良いに越したことはありませんが、採用時にどれだけ自社の文化に合いそうな人なのか、と言う点はよーく見ておかないと後でとんでもないお金と時間の損失になるということを全社員が勉強させられる良い機会になりました。
なので、良い人がなかなかみつからないなーと言って若干の疑問を残したまま妥協した採用をしてしまうと、後でとんでもない苦労を強いられることになるので、やはり採用には十分に時間をかけるべきだと痛感いたしました。
人事の仕事は面白い
40代を過ぎたあたりから、「やっぱり組織は人」という思考が強くなり、いつか人事業務をやりたいと思っていましたが、いま勤めている会社で人事の仕事を任されるようになり、普段から興味を持って勉強しているワークライフバランス・マインドフルネス・ウェルビーイング・モチベーションアップ・コーチング・ポジティブ心理学などの知識が仕事にそのまま直結するようになったので、仕事のヤリガイと自分の成長が一致して、仕事も私生活も充実した気持ちで楽しめるようになりました。
人事やHRの業務を通して会社に貢献できるよう、これからも日々精進していく所存でございます。