私はすでに50歳というアラフィフ世代のサラリーマンですが、大学を卒業してから今まで6回ほど転職をしてきました。
20代の頃の転職は、よりやり甲斐を求めて、
30代の頃の転職は、ビジネススクールに通った事もあり、自分がより成長する環境を求めて、それまでは経理や総務の経験しかありませんでしたが、経営企画室なんかの職種にも応募したりして、
40代の転職では、子供が2人生まれていて家族が4人になっていた事もあり、給料はより高い方が良かったですし、月50時間超とか60時間超とかの過剰な残業を強いられるような会社は避けたいな〜と思いながら、自分の時間や家族と過ごす時間も作れる、ワークライフバランスの充実した生活を送れるような社員想いの良い会社を探していました。
40代半ば、人生で6回目の転職でようやくワークライフバランスの充実した生活を手に入れました
幸い、40代半ばで転職した今の会社は外資系という事もあり社員個々人のライフスタイルを尊重し合う雰囲気があり、フレックス勤務で時間は出社時間には融通が利き、家内がパート勤務もしてくれていることもあり、夫婦二人の給料を合わせれば家族4人が普通の生活をしていける程度の金額を頂けているので、肉体的にも精神的にも大きな負担はなく、仕事も私生活も楽しめています。
上記のように転職を繰り返した結果、自分なりには満足のいくワークライフバランスの充実した生活を送れるようになりましたが、今から25年ほど前の20代の頃はまだまだインターネットが今ほど普及していなく、当然スマートフォンなどというものもなく、会社から支給された折り畳み式の携帯電話を営業マンの方が使っている程度、みたいな時期で、エンジャパンやリクナビなどの転職支援サイトなどというものは勿論なく、リクルートエージェントやビズリーチなどの転職エージェントなどと言われる転職支援サービスも皆無で、山手線沿線に5人~10人規模程度の事務所で営業をしている人材紹介会社がある程度で、仕事探しと言えばまだまだハローワークが第一に使われるような時代でした。
しかし2019年の今では、リクナビ、エンジャパン、マイナビなど多くの転職支援サイトや、各種転職エージェントなどが多数、しのぎを削りながら転職支援サービスを展開し、第二新卒や中途採用の募集情報は氾濫し、逆に募集情報を取捨選択する方が大変な転職情報過多社会というような時代になってしまったかもしれません。
私が20代で初めて転職したときは、大学を卒業して2~3年目で最初に就職した会社をスグに辞めてしまうなんて事はあまり考えられない時代でもあり、親からは散々に怒られたりもしましたが、今では第二新卒なんていう言葉が当たり前になり、私に言わせればとても羨ましい限りなのですが、そういう意味では、会社なんて入ってみないとわからないという事かもしれませんし、そもそも会社が良くても、たまたまついた上司がコーチング力もないどうしようもないバカな人だったりしたら、それだけで充分に退職の理由になりますからね。
転職が当たり前の時代になり人事にとっては人の採用がしやすくなった反面、スグに辞められてしまうというリスクも考えなければならない
そんな私も今では経理総務や人事に関わる仕事をするようになり、良い人を探して採用し、いったん採用してからはむしろ良い人材となってもらい、5年・10年と長きに渡って勤め続けてもらえるような魅力のある制度作り、魅力のある会社作りなんかも考えなければならない立場になってしまいました。
しかし、30代前後の世代だと上司や会社との相性も仕事に大きく影響すると思いますし、転職が当たり前の時代となってしまった今、スマホで簡単に募集情報を探して応募して面接してスグに採用なんて事が本当に当たり前になってしまったので、転職する側にとってはとても便利でスピーディーで良い時代ではあると思いますが、人事のように人を採用して教育して会社に貢献してもらう人材探しや人材教育をする側の人間にとっては逆に大変な時代になっているのかな~とも思うようになりました。
“転職回数が多いのはもう当たり前の時代?” への8件のフィードバック